高い贅沢じゃないけれど、暑い時の氷がご馳走に思えた。

こう暑くてはたまらない。めったに食べない「かき氷」をお店で購入し、こういう時期に食べると格別に美味しいのだとわかった。200円のかき氷で贅沢だと思っていたら、上には上がいる。「しろくま」という果物がのった、練乳がけの氷を購入してきた娘とかち合ってしまった。二人ともすっかり体を冷やしてもらい、夏は一日に一度はこうして中から体を冷やすのがいいかもしれない、と思う。
 「ご馳走」というのは、こういう「時」のことでもあるのかもな、と思ってしまう。今は焼肉だろうと、お寿司だろうと、普通に生活していれば、たいていのご馳走を食べることができる。「バブル」の時代ではないとはいえ、一旦贅沢を覚えてしまった体はなかなか元には戻れないのかもしれない。そういう意味では、「贅沢」というものをどの時代も味わってこなかった私は、案外一生ひもじさなんて感じないでいられるかもしれない。高くても500円くらいの贅沢だからね。